高価なのぼりは必要ない

交通安全用ののぼりを見ていてひとつ思いました。実は色です。気が付きやすいのはもちろんですが、赤色、黄色、青系の三つの色を使用しているのぼりがとてもたくさんあるのです。もちろんこの色は信号の色です。これは無意識のうちに信号をイメージし安全につながるようにしているのでしょう。
神社ののぼりの生地は、一般的には綿です。ただ、綿にも種別があり、舞布は少し厚手のざっくりした感じの生地で、綾はその名の通り綾織りされた斜めの繊維、また、高価な榊、更に高級な幣などがあり、使う場所や使用使途によってどれかの生地を用い染物工場に別注で注文するのが通例です。
神仏を祀る縁日には長さ6尺から30尺程の長いのぼりを立て、祭りが近いことを村の人々に伝え、神社の名前以外にも鎮守御祭禮、神徳潤蒼生といった文句が書かれ、寺院なら南無大師遍照金剛、といった言葉が独特のスタイルで染められ、祈世界平和など単純でわかりやすいのぼりもみられ、地域のシンボルといえます。

のぼりの先祖とされる布を使った旗が日本の地に来たのは3世紀。当初の旗の使い方は色々で王の像をあしらったり、信号を送る道具として使用されたりあるいは日本独自ののぼりと同じように戦争の場面で敵兵、自兵を見極めるための道具としてなど、さまざまな使われ方をされています。
広いスペースに少しばかりのぼりを置いてもお客は寂れているなと感じて店には入りません。しかし、同じ広大な場所でも入り口周辺に同数を並べるとなぜかにぎやかそうで入りたい気分になります。のぼりというものはにぎやかさを与える力です。
ネットの相談サイトに、すぐそばの電柱にのぼりが立てられ気分が悪い。どうしたらよいか?との質問が書いてありました。これに対し答えは電柱に付けるのは法に触れる。だが、一方的に取り外してはいけない。張った所に話をして法律違反だから撤去してほしいと言うのが正しいのではないかと載っていました。

こいのぼりがあげられるのは5月5日の子供の日です。江戸の中ごろ、武士がその日にこぞって槍、刀などを飾りお祝いをしたのに対して、同じ頃、一般の家はこいのぼりを考え出したとされています。この儀式と同じくして、3月3日には女の子のお祝いとして桃の節句があり、お雛様などを飾ってお祝いをします。
のぼりに使用されているカラーは大抵派手な色です。この理由は派手な色調を用いて喚起を引く事もありますが、のぼりは雨や風に晒されプリントが薄くなりやすいため、にぎやかな色彩で出来る限り色あせしない様にしているからです。コマーシャルのための色でもあり、寿命のための色彩でもあるのです。

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